設立一周年

9月1日でようやく法人成から一年が経ちました。
皆さまに支えていただいたおかげで、あっという間の一年でした。

今までも、これからも私たちの生業は、デザインです。
二期に突入し、これからもより一層皆様のご期待に添えられるように
気持ちを引き締めて参りますので、引き続きよろしくお願い致します。

石崎

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
先日、新しい試みをいたしました。

今後も継続的により良いデザインを提供していくようにと、全員で海外デザイン研修を行いました。

場所は、イギリス・ロンドン。
9月にロンドンでデザインフェルティバルが開催されるのですが、
何よりも、イギリスは殆どの美術館・博物館の入場料が無料というから驚きです。
国の考え方が決め手となりました。

 

日本では、アートやデザインを特別なモノとして捉えがちですが、イギリスは真逆です。
アートを無料開放することで、幼い頃からアートと共存する環境が当たり前の様にあり、
アートやデザインを特別なものではなく、日常の延長として楽しんでいるそうです。
そうすることで、国民の感性を豊かにするといった狙いがあるとか。
その様な日本とは異なる、デザインに対する考え方に強く感銘を受けたところもあり、今回研修先としました。

今回の研修の目的として、各々に文化の違い価値観を学び、
自分たちが生業としているデザインを客観的に知り・考えることをテーマにしました。

イギリスは日本の半分ほどの人口(約6000万人)で、世界でもトップ5に入るほど移民の多い国でもあります。
通常、異国の人が多いほど価値観が多様化しますので、
よって、同じ感性を持った人はイギリスには少ないといえるでしょう。
将来の日本に近しいのでは?とも想像できなくもありません。

そのような価値観が様々ある中で、アートやデザインの位置づけとは?
ベースがデコボコしている中で、良いデザインとは何だろう?
私自身、その様な疑問が湧きました。

実は去年シンガポールへ訪れたときから、私自身の中でひとつテーマがありました。
それは「多様な感性の中でのデザイン価値の構築方法」です。

というのも、「感性」と「味」はすごく近しいと私は考えているからです。
例えば、10ヵ国の人がいれば、10つの好み味がありますよね。
味のように感性も10つの好みに分かれるはずです。

そんな中、同じ材料を渡された時どのように調理するか?
腕の良いコックだと調理の仕方で10つの好みの味へ調整することができるかと思います。
デザインも同じで、同じクライアントの考えをどのように表現するか?
表現方法でクライアントのイメージ作りを自在に変えることができます。

このように、好みやイメージといったゴールを明確にし、
細部を調整し落とし込んでいくこと、これには緻密な計算と技術が必要です。

15年間程度のデザイン歴の考えにはなりますが、
目に見えているデザインを細かく分析すると、最終的には大きく2つに分ける事ができます。
問題を解決するための機能や仕組み、といったハードの部分。
次は、感性をくすぐる表現として、形状、素材、色、音、香、言葉、動作、バリエーションといったソフトの部分。この2つの構成から、目に見える物へと置き換えられています。

 

この様な考え方を基礎にした上で、
目に映るモノや感じること、思考を共感できることが多い程、
デザインやアートに対しての感性や考え方は近くなるのではないか、と考えています。
今回の研修中、「多様な感性の中でのデザイン価値の構築方法」について、
様々考える中で構築方法について2つほどアイディアが出てきました。
これらについては、追々綴っていきたいと思います。

また、研修を通して、
スタッフ達自身にも発見があり、公私共に奥行きが出ることを
ほのかに期待したいところです。
以上

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
約一週間の期間、業務への対応にご不便がございましたこと、お詫び申し上げます。
また、業務へのご理解いただきました方々ありがとうございました。お礼申し上げます。
研修で学んだことを仕事へ反映できますよう、今後共一同努めてまいりますので、
どうぞよろしくお願い致します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今月から二期が始まっています。
私たちも来期に向けて更に精進してまいりますので、
どうぞ引き続きお付き合いの程よろしくお願い致します。

 

長文で乱筆となり、失礼いたしました。

石崎