先日、亡き祖母の13回忌のため帰省してきました。
平成16年11月21日にあの世にいったことを思い返すと、
今思えば、祖母は個性的でした。
身体は常滑焼の狸のように大きく、
右の頬に大きな毛の生えたホクロがあり、髪はパンチパーマ。(強烈)
腰が曲がっていたので、いつも手押し車をひいており、
一服といっては、手押し車の座面に腰をかけ、タバコをふかす。(不良老婆)
いつもニコニコしていて、汗だくで、長電話が好きで、(根回しが日課)
人の気配を感じれば、オリジナルの手拍子で歓迎する。(今思えば謎)
時にはビールでうがいをし、口から泡をふかせ周囲を笑かしたり、と
サービス精神が旺盛。(気遣いの鬼)
たまに、孫が好意であげたキャラメルを食べ、案の定、入れ歯が外れ、
「お前がくれたから、入れ歯が外れたやろ!!(怒)」と、小さな孫に八つ当たりする。(気の毒な孫)
夏場は、重力によって引き伸ばされた長いお乳を、ガラスのテーブルに乗せて、
涼しんでいたりと。(周りが気を遣う)
大人達は口を揃えてあの人は本当に頭が良かったと言っていましたが、
私にとっては、ただの面白いおばあちゃんでしかありませんでした。苦笑
法事の終わりに、お寺のお坊さんが「有難いとは、有ることが難しいことなんです。」と教えてくれました。
虫でもなければ、動物でもない、人間としてこうして今日ここに有ることが難しいことなんです。
だから有難いんです。と。
”有難い”か。そういえば、日常生活で気に留めたこともなかったなぁ…
どこかで聞いたことがあるのですが、
「人生は一度切りだから、相手の人生も同じだと思えば相手も大切にできる。」だとか。
私の仕事は、人の夢をデザインを通してサポートしていくと考えているものの、
まだまだサポートできていない面もあるな、、と思い直したり、
茶道習っているのに、全然活かせてないやん!と反省したり。
見えない世界はまだまだ分からないですが、心が洗われた様な、そんな今回の帰省でした。
これも祖母がくれたご褒美なんでしょう。謝
そう思えたのも、今回の帰省でとある方と久しく会い、お話しできたからかもしれません。
つづく