Salone del Mobile. Milano 2020

東京降雪の本日、桜開花宣言がありましたが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

2020年春節から新型肺炎ウイルスの発症で、未だかつてない程に
世界がどよめいております。
このまま 東京オリンピックが中止された場合、
日本の経済損失は7兆8000億とも言われており一国民としても不安が過ります。
その様な中、私たちの年間スケジュールにも少なからず影響が及んでおります。
実は、4月にミラノサローネに出展を予定しておりました。
しかしながらコロナの影響でサローネの開催が6月へ延期となりました。

ミラノサローネ(Salone del Mobile. Milano)は、
1週間で世界各国から約40万人がミラノへ訪れる世界最大級規模の家具見本市です。
これが開催中止となると、東京オリンピック損失額迄もいかなくとも、
ミラノ市の経済にも悪影響を及ぼすかと考えられます。
しかしながら、イタリアで抜本的な対処がされない限りは延期開催も見送られるのではないか、
そのように案じています。

さて早くも対応力が試される2020年春ですが、
今だからこそ出来る事に目を向けこの荒波を乗り切る他ありません。

「経済不況に立ち会ったことないでしょう?」

とある人に言われた言葉です。

実際、景気の甘いも酸いも体感したことがありません。
ただ私自身、逆境こそチャンスと捉えてしまう為、
クリエイティビティの血が騒いでしまいます。

この状況に変化をもたらすべく、とある方にお会いしました。

僅かな時間でしたが会話重ねる中で気づいたことがあります。

何かを表現し続ける人には、いくつかの素養が既に備わっているという事です。

1:綺麗な心
2:探究心
3:知的体力
4:投資する覚悟
綺麗な心とは、先ずは自分自身に正直であること。
探求心の目安としては、極める事に苦を感じない事。
知的体力は、解のない答えを考え続ける事に飽きない事。
投資する覚悟とは、自分が肝を据える事にコストを費やすこと。
そして、何が起きても自責と考えられるか否か。
つまり 心に正直になり追求する事を楽しみながら、
自分で解を探し続け、責任を全うする事。
これらを持ち合わせている人が

表現するモノには、美しさと力強さを感じるのではないでしょうか。

人生ってそうでしょ?と感じるかもしれませんが、
意外にもこのシンプルなフローを構築出来ない人が多い気がいたします。

 

ただ、大切なことは大前提として自身に「熱」が無くてはなりません。

「熱無き者根すらはれず花咲かず」

 

火の無い所には煙すら立たぬという、ことわざが有るように、

美しく力を持ち合わせたモノの背景には、必ず誰かの「火=熱」があります。

 

実際クライアントワークでは、会話の中からお客様の「火の源」を探します。

火の源をご自身で見出している方は少ないからです。
ですので話の中から火を見つけ、先ずは可視化する事をお手伝いします。
火が弱まっている場合は、空気を送り込んだり、着火剤や薪など放り込む事も試みます。

火が消えてしまっている時は、どんなに環境を整えても再燃が難しい事もあります。

その様に、何事も火が無ければ始まらないのでは無いかと考えています。

自身が熱くなれる事に正直になり追求する事を楽しみながら、
自分で解を探し続け、責任を全うする事。
これらを持ち合わせた人は、
感動を与えられる表現者として価値生み続けられるのではないかと。
私はそう思います。
そして沢山の炎が集まれば、いずれ大きな事も成し遂げられると信じています。
様々な状況が変わる今だからこそ、
災いが過ぎ去った時にスタートダッシュを切れるよう、
前を向き、来たるべき日に向け準備を行っておきたいと考えています。

そして少しでも早くこの状況が終息することを心から願っております。

長文お目通し頂き、ありがとうございました。